ファンダ分析で中小型お宝株探し

中小型株の銘柄分析と定点観測をします。

定点観測 3946 トーモク

こちらの記事は3946トーモクの定点観測記事です。
過去の分析記事はこちらをご覧ください。

中小型株お宝銘柄探し 3946 トーモク - ファンダ分析で中小型お宝株探し

観測開始からの株価推移

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2016年1月からの株価推移

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最新コメント

トーモクの株価は、直近では大きく動いておりません。M&Aなどのテーマもありますので、急に動く可能性もありますが、当面決算までは同じようにヨコヨコの動きになるのではないかと思います。

過去コメント

(2019年11月)

トーモクの株価は、10/30の場中に上期の見込みを上方修正したことで上昇トレンドとなっていましたが、勢いは長く続かず、直近ではTOPIXとの差が縮まってきました。これは、上方修正を出したといっても上期だけだったこと、またそもそも段ボールという地味な銘柄であるがゆえに、買いが続かなかったということかと思われます。

PERは5.7倍とかなり低い水準にありますが、株価を押し上げるようなマクロ要因もなく、特に中小型の成長株が強い今のマーケットでは、あまり期待ができないと思います。しかし、いずれ来る下落局面では、PBR0.5倍以下のバリュー株とみなされて強さを見せる可能性もありますので、引き続き注視していきます。

長期で見ると、トーモクの株価は、TOPIXとほぼほぼ同じ動きをしながら、レンジの中で極めて素直に動いているように見えます。しかし徐々にレンジが狭まっていく中で、通期上方修正を出して上に抜けるのか、じわじわと下に向かってしまうのかで、先の強さが大きく変わりそうです。

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中小型株お宝銘柄探し 5290 ベルテクスコーポレーション

サマリー

ベルテクスは、コンクリート製品メーカーの中堅2社が経営統合してできた企業です。ゼニス羽田の血を継いで、汎用品は極力扱わず、高付加価値品にフォーカスしており、高い利益率を実現しています。コンクリート製品という地味さもあってPERは10倍ですが、通期の上方修正の可能性も残しており、割安な水準と言えます。また今後需要の高まる防災領域や国土強靭化領域、リニア等の需要を獲得できる立場にあり、シナジーにも真剣に取り組んでいるため、中長期での株価上昇も期待できる、面白い銘柄ではないかと思います。

ファンダ分析①事業内容と成長性

ベルテクスは、コンクリート製品のメーカーであるゼニス羽田とホクコンの経営統合によって誕生した事業者です。ゼニス羽田は関東以東に強く、ホクコンは中部以西に強いため、合併によるメリットは大きいです。またゼニス羽田は、コンクリート二次製品という業界において唯一営業利益率10%以上を実現してきた会社のため、そのノウハウの共有により、ホクコン部分の収益性も改善すると期待されます。

大きくコンクリート事業、パイル事業、防災事業がありますが、いずれも汎用品は避けて付加価値の高い製品に注力することで、高い利益率の実現を目指しています。背景にはゼニス羽田の強みであった、高い技術力や提案力を背景とする、官庁やデベロッパーといった発注者や設計コンサルタントとの関係あり、付加価値の高い製品の実現が可能になっています。

ベルテクスは2018年に経営統合をしたばかりですが、製品の統廃合や拠点の統廃合、共同研究による新製品開発や開発効率化といったシナジーの追及は着実に進めているように見え、今後これらの効果がファイナンシャルに反映されると期待されます。

  • コンクリート事業(売上の75%):ベルテクスの主要事業で、マンホールなどのコンクリート二次製品の製造、販売、工事、保守を行っています。営業利益率は10%強です。特に強みがあるのが、浸水対策、下水道といった領域で、シェアNo1製品をいくつも持っています。住宅用の宅地擁壁や防火水槽もNo1シェアです。
    同時に、老朽化対策や無電柱化工事、鉄道など、今後需要が伸びていきそうな領域の製品も多いため、国土強靭化計画やリニアなどの恩恵をあずかりうる立場でもあります。

  • パイル事業(売上の10%強):遠心力プレストレスコンクリートパイルの製造、販売、工事を行う事業で、利益率は数%です。追加の投資はせず、収益性をキープしていく事業です。

  • 防災事業(売上の10%弱):落石防護柵などの防災製品の製造、販売、工事を行う事業で、利益率は20%弱です折しも防災需要が高まる中、統合による生産能力拡大を受け、受注を伸ばしています。利益率が高いため、シナジーの実現によりさらに売り上げが上がっていくと、ファイナンシャルに大きなインパクトとなります。

  • その他(売上の5%強):賃貸事業や製品レンタルなどで、利益率は10%を超えていますが、規模も小さく、伸ばしていくものでもないので、あまり気にする必要はありません。

ファンダ分析②株価水準・割安度

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チャートは引用/転載自由の株ドラゴンさんにお借りしています。

ベルテクスの株価は、好調だった第一四半期決算(8/9)を受けて上昇を開始し、最大で1,880円を付けました。その後半期決算に向けて一度落ちていきますが、半期決算時に上期が上振れ着地したことで再び上昇、現在のPERは8倍弱となっています。

PER8倍というと一般には割安な水準ですし、上半期が上振れ着地しており通期の上方修正も期待できる中では、かなり割安な水準ではないかと思います。

株価上昇トリガー・投資戦略

ベルテクスの株価上昇のトリガーは、通期の上方修正や中期経営計画の数値見直しに伴う、EPSやPERの水準訂正と、国土強靭化計画や無電柱化といった思惑によるPERの上昇です。

  • 業績の上方修正:前述のとおり、ベルテクスの半期決算は予測に対し上振れ着地しましたが、もともと下期偏重の銘柄なのもあり、通期の予測は据え置きとなっています。しかしながら、上振れの理由は受注が好調なためであり、下期も順調にいけば同様のことが起こる可能性は十分にあります。また、既に中期計画を発表していますが、シナジーの進展などにより、中期計画の見直しが入ると、PERが上昇し、株価に反映されます。

  • プレスリリース:ベルテクスにおいては、まず業績のインパクトが大きく、プレスリリース等の思惑によるPER上昇は限定的と考えられます。しかしながら、シナジーの進展など、直接EPSに跳ねてきそうなものについては、PERの切り上げに効果を発揮する可能性が高いです。

以上から、まずは第三四半期の決算を一つの目安としつつ、中長期での保有も視野に入れて現物で所有するのであれば、ローリスクで持ちやすい銘柄ではないかと思います。

その他のリスク

ベルテクスは経営統合によって誕生した企業のため、統合の過程でトラブルがあると、大きくPERを下げることになりますが、小さい方のホクコンの人事制度を活用する等、両者にリスペクトも見られ、今のところはうまくいっているように見えます。流動性もそこまで低くなく、比較的持ちやすい銘柄ではないかと思います。

以上、ベルテクスの銘柄分析でした。
こちらの株価の推移については12月26日頃に定点観測記事を出します。

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定点観測 6239 ナガオカ

こちらの記事は6239ナガオカの定点観測記事です。
過去の分析記事はこちらをご覧ください。

中小型株お宝銘柄探し 6239 ナガオカ - ファンダ分析で中小型お宝株探し

観測開始からの株価推移

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2016年1月からの株価推移

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最新コメント

ナガオカの株価は前回観測時から暴騰を続け、現在では2,764円を付けました。
ナガオカに関する詳細は下記の過去コメントや分析記事をご覧ください。
現在の株価水準とここからのマイルストーンは以下の通りです。

  • 現在:株価 2,764円、予想EPS 181円、PER 15倍
  • PER20倍:株価 3,676円、予想EPS 181円、PER 20倍
  • PER25倍:株価 4,596円、予想EPS 181円、PER 25倍

なお、今後のポテンシャルが期待されるハイシスに対する理解を深めるには、東洋紡や日東電工の逆浸透膜のビジネスケースを扱っている下記の書籍がおすすめです。

 

過去のコメント

(2019年11月)

ナガオカは、11/8の第一四半期決算並びに通気予測の大幅上方修正によって、一夜にして大人気銘柄へと変貌しました。決算の翌日以降3連続でストップ高となり、その後も継続して上昇、現在は増担保規制の対象となり、一旦落ち着いています。具体的な株価・予想EPS・PERの推移を見てみると、下記のようになります。

  • 決算発表直前(11/8):株価 743円、予想EPS 92円、PER 8.1倍
  • 決算発表直後(11/8):株価 743円、予想EPS 181円、PER 4.1倍
  • 4連騰後(11/14):株価 1,510円、予想EPS 181円、PER 8.3倍
  • 増担保規制開始前(11/19):株価 1,654円、予想EPS 181円、PER 9.1倍
  • 現在(11/26):株価 1,602円、予想EPS 181円、PER 8.8倍

ザックリ言えば、決算直後にEPSの上昇分がそのまま株価上昇につながり、その後は期待を織り込んでPERが上昇していっていると言えます。EPSの上昇分が素直に反映されたのは、元のPERが期待を織り込んでいなかったためです。ほとんどの人が無風だろうと思っていたところに不意打ちで上方修正が来たことが、急激な上げにつながりました。こういったタイミングでは、決算が悪くても下値は限定的なので、ローリスクでレバレッジをかけられますが、この時は私も油断しており、レバレッジはかけずじまいでした。

今後については、ナガオカには復配といったカタリストが残っているほか、ケミレスなど海外案件の進捗のプレスリリースが出る可能性もあることから、さらにPERが上昇していくことは十分に期待できるのではないでしょうか。

2016年の初頭から現在までを見ると、ナガオカの株価水準は、ようやくジャスダック指数の伸びに追いついたにすぎません。上で述べた通り、PERもまだ9倍弱ですので、引き続き株価が上昇し、上場来高値である2,268円を目指していく展開になることが期待されます。なおナガオカの株価は、PERが12倍で2,175円、15倍で2,791円ですので、タイミングはさておき、2,268円は射程圏内にあるように見えます。

(2019年10月)

ナガオカの株価は、ジャスダック指数とは無関係に動いているように見えますが、方向性の見えづらい直近はジャスダックと同様の動きをしています。私はチャートは詳しくありませんが、過去に株価が落ちた場合の下限は500円と、決算が良くなかった場合にさらに下に行く可能性はあるように見えます。一方、上値側はだいぶ下に落ちてきており、一度上昇に入れば、上昇トレンドを形成するように見えます。

 

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定点観測 7607 進和

こちらの記事は7607進和の定点観測記事です。
過去の分析記事はこちらをご覧ください。

中小型株お宝銘柄探し 7607 進和 - ファンダ分析で中小型お宝株探し

観測開始からの株価推移

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2016年1月からの株価推移

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最新コメント

進和の株価は、直近1か月で大きく変化しておらず、TOPIX同等の動きとなっています。まずは第一四半期の決算で例年に比べて上振れするかがポイントになってくると思います。

過去コメント

(2019年11月)

進和の株価はかなりTOPIXに近い動きをしておりますが、2016年頭から2017年末に見られたような強い動きが再び見られるかがポイントです。当面の目標は過去数年の高値である2,880円です。2020年8月期には、再び次の3か年計画も作成されるため、その期待も含め、どのタイミングから上がりだすか、2,880円を超えられるか、注視していく必要があります。

なおEVの普及やその影響などについて、投資の観点から理解するには下記の書籍群がおすすめですので、よかったら読んでみてください。

進和の株価は、10/11の決算発表への期待、また期待通りないし期待以上の決算だったことを受けて、観測開始から10%強の上昇となっていますしかし直近では伸びが鈍化し、ややTOPIXとの差が縮まっています。EVなどのトレンドにも乗っている一方、かなり地味な銘柄ということもあるので、今後の動きが気になるところです。

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定点観測 6531 リファインバース

こちらの記事は6531リファインバースの定点観測記事です。
過去の分析記事はこちらをご覧ください。

中小型株お宝銘柄探し 6531 リファインバース - ファンダ分析で中小型お宝株探し

観測開始からの株価推移

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2016年1月からの株価推移

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最新コメント

リファインバースの株価は、11月の終盤から下落トレンドに入っており、1,400円を割り込みました。地合いが良く、業績好調な銘柄が好まれる現在の相場の中で、特段ニュースリリースもない状態のため、ジリ貧となっていると考えられます。

過去コメント

(2019年11月)

リファインバースの株価は11/14に高値を付けたのち急落し、また持ち直しています。これは11/14の決算に向けて期待を織り込んだものの、第一四半期が赤字継続のため、失望売りが出たためです。

しかしながらストップ安とはならず、その後持ち直したところを見ると、失望売りをしたホルダーはそこまで多くなく、継続しているホルダーがある程度多かったと見受けられます。このホルダーが、あくまで通期での予測は達成できると考えているのか、通期はどのみち下方修正するので予定調和と考えているのかで、盤石性が大きく変わると考えられます。

長期で見る場合、リファインバースは、ここ3年で大きく財務内容が変わっているので、あまりチャートで見る意味はありませんが、2017年に最高値を付けたため、下降トレンドのレンジを動いているように見えます。2019年に入ってからは、大きな方向感はなく1,500円前後を動いており、第一四半期の決算を経ても特段方向感は決まっていないので、引き続き次の半期決算が重要になってくるということかと思います。

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